ニュース&トピックス

2013.9.5
リリース情報:コンソーシアム「CoNETS(コネッツ)」を発足

教科書会社12社(大日本図書株式会社、実教出版株式会社、開隆堂出版株式会社、株式会社三省堂、株式会社教育芸術社、光村図書出版株式会社、株式会社帝国書院、株式会社大修館書店、株式会社新興出版社啓林館、株式会社山川出版社、数研出版株式会社、日本文教出版株式会社)と、システム会社の株式会社日立ソリューションズの全13社は、2013年9月5日(木)、国内初の次世代デジタル教科書の共通プラットフォーム開発に取り組むため、コンソーシアム「CoNETS(コネッツ)」を発足しました。
私たち「CoNETS」は、教科や教科書会社によって異なっていたデジタル教科書の操作性を統一し、様々な端末で使用できるマルチプラットフォームを開発することで、「デジタル教科書のスタンダード」を目指します。

デジタル教科書は、2005年に国内で初めて商品化され、2011年度時点では、小学校の29.4%、中学校の17.3%に、指導者用デジタル教科書が導入されています(*1)。その後も、デジタル教科書と電子黒板は普及の一途を辿っています。そして、2010年代には、1人1台の情報端末配備など、全ての小学校、中学校、高等学校、特別支援学校で教育環境のIT化を実現しようという動きがあり(*2)、新しい学習スタイルが始まろうとしています。しかし、デジタル教科書は、映像や音声による学習意欲の向上や、先生と児童・生徒の学習情報の共有化、学習目標の焦点化など、紙の教科書にはないメリットが実証される一方、各社デジタル教科書の操作性の違いや、学習スタイルの多様化による先生や児童・生徒の戸惑いなど、様々な課題も表面化しています。

*1…平成23年度 「学校における教育の情報化の実績等に関する調査結果」 文部科学省より
*2…2013年6月発表 首相官邸 高度情報通信ネットワーク社会推進戦略本部「世界最先端IT国家創造宣言」より

そのような状況の中、教科書で日本の教育を支えてきた教科書会社12社と、IT技術力で社会インフラを支えてきた株式会社日立ソリューションズは、「デジタル教科書のスタンダードへ」をコンセプトに、業界の垣根を超えてコンソーシアム「CoNETS」を立ち上げ、国内初の次世代デジタル教科書の共通プラットフォーム開発へ行動を共にすることとなりました。「CoNETS」とは、「Connecting to the Next Education for Teachers and Students」の略で、先生と子どもたち、そして、教科書に携わる私たちが「未来の教育」に向かってひとつになる、という想いをこめています。「CoNETS」により次世代デジタル教科書の共通プラットフォームが実現することで、教科や学年を超えた新たな学びが生まれます。
次世代デジタル教科書の共通プラットフォームについては、より多くの教科書会社に呼びかけ、同システムでの配信・運用を可能にする予定です。そして、2015年4月の小学校の教科書改訂時をスタートに、中学校、高等学校の順で、製品をリリースしていきます。

私たち「CoNETS」は、教科書づくりで培ったノウハウで、デジタル教科書の新たな可能性をカタチにし、これからも子どもたちの学びと教育現場をサポートしていきます。

一覧へ戻る
PAGE TOP